今日なに読もう〜病院総合診療医の論文ブログ〜

京都の上さまの元で病院総合診療医をやっておりました。2020年度より京都大学の社会健康医学系(SPH)の大学院の博士課程1年目。論文メインに挙げていきます。

感染性心内膜炎の皮疹で有名なJaneway lesionとOsler node、違いを説明できますか?Janeway lesionは押しても痛くなくて機序は塞栓、Osler nodeは押すと痛くて機序は血管炎。全然(じぇんじぇん)痛くないJaneway lesion、Oslerは痛いから押すなと覚えました。他の特徴は以下 ...

Gノート「内科診療の幅がグンと広がる!心療内科的アプローチ」を献本いただきました。大武先生ありがとうございました。大武先生には関西若手医師フェデレーションでお世話になりました。チキチキで大武先生のプレゼンを聞いて心療内科と精神科の違いを教えていただきました ...

RCTは未測定や未知のものを含めて交絡の調整をしてくれるため、治療の効果などをみるには最も適したものですがRCTにも欠点があります。「5つのtoo」と呼ばれるものです。・Too few:症例数が少ない・Too simple:治療が単一・Too median age:高齢者や小児は除かれる・Too na ...

Blue/purple toeは「四肢や指先が急性に紫や青に変色し、自発痛や圧痛を伴う状態」です。具体的には下の写真のような感じです。この写真はコレステロール塞栓に伴うBlue toeですね。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20308269/多いのはASOなどの血栓性動脈閉塞ですが、鑑別を ...

今月の大学院通信です。この1ヶ月は投稿した論文に返事が来るのを気長に待っています。medRxivに載せてみましたが、あまりにすんなりと載るのでこれは読む時、吟味が必要だなと実感。もう1本頑張って書いています。ちょっとずつRなどの勉強をしたいと思っていますが、日常に ...

今月も連載「フレーズにピンときたら、このパターン!鑑別診断に使えるカード」がmedicina 2020年12月号に掲載されました。連載はじめて1年がたちました。 今月は以下の3本です。・慢性下痢・難治性吃逆・片側性眼瞼下垂慢性下痢は鑑別が多いですが、私は3×3+1で考えてお ...

CryoglobulinemiaとCryofibrinogenemiaってどう違うの?あまり理解できていなかったので色々調べてみました。まずCryoglobulins(クリオグロブリン:CGs)とCryofibrinogen(クリオフィブリノゲン:CF)という概念があります。両者とも37℃以下で凝集しますが、成分は違います。C ...

PTTM(Pulmonary tumour thrombotic microangiopathy)は「非閉塞性の肺動脈腫瘍塞栓で、腫瘍塞栓がない場所にも血管内膜の繊維細胞性増殖が起こる状態」です。VEGFやPDGFといったサイトカインが影響していると言われます。腫瘍塞栓だけで詰まっているわけではないということ ...

"Coup de Fouet Syndrome"のclinical pictureがinternal medicineに掲載されました。Coup de Fouet Syndromeは下腿の筋肉の腫脹と疼痛、色素沈着を特徴とする疾患です。目立った外傷がなくても、歩行などの運動で静脈が破裂することにより起こると考えられています。下腿が腫 ...

以前にも書きましたが大動脈解離は解離が波及した血管による閉塞や血流低下によって様々な神経症状を起こし、その中には脳梗塞が含まれます。他にはTIA、Horner症候群、痙攣、意識障害、脊髄梗塞などがあります。解離腔による閉塞が閉じたり開いたりするので変動することもあ ...

腺組織(耳下腺、顎下腺、舌下腺、涙腺)が腫脹していた時はIgG4関連疾患(IgG4-RD)やSjogren症候群(SS)を考えます。どちらも唾液腺機能が障害されますが、IgG4-RDではステロイド治療で改善する場合があります。これらを区別する検査として超音波検査があります。https://pub ...

Toxic shock syndrome(TSS)は発熱、多臓器不全、血圧低下を特徴とする進行の速い恐ろしい疾患です。主に黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)とレンサ球菌(Streptococcus)のスーパー抗原に対する宿主反応により起こります。重症のSeptic shockや下痢、感冒症状のときに疑 ...

高拍出性心不全は拍出量が増加(心拍出量>8L/min、心係数>3.9L/min/m2)しているのにも関わらず心不全状態をきたす稀な状態です。病態は全身血管抵抗の低下が特徴で、動静脈シャントや末梢血管拡張で起こります。高拍出性心不全では利尿薬以外に原疾患の治療も重要ですので、 ...

同期の勉強会で勉強したCox比例ハザードモデルにおける比例ハザード性についてです。Cox比例ハザードモデルはRCTでの生存時間分析において有効性の要約や交絡調整によく用いられ、効果の指標としてハザード比(Hazard ratio: HR)が用いられます。ある一時点でのハザード(Haz ...

61歳男性が1週間前からの咳嗽と胸部絞扼感で受診した。1年前に左主冠動脈に心筋梗塞を起こしている。心電図は以下の通り。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33044860/心電図に認める異常所見は?「ventricular late potentials (心室末期電位)」・心電図上、V2-5にQ波とV2-6 ...

「高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス第2版」を上田先生より頂きました。上田先生の本はどれも名著ですが、この本は重要な身体診察が網羅されており必読です。丸太町病院メンバーが名前で各章のCaseに登場していますが、管理人も「摂食・嚥下障害」の項 ...

今日の研究発表の授業で話題に挙がったLead-Time biasについてです。Lead-Time biasは「スクリーニングを受けた群では診断が早くつくので、死亡までの生存期間が長く見えるというbias」です。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11096172/早期発見のbenefitを論ずる際に重要なb ...

どんな時でも頭の片隅に置く鑑別として有名な低血糖ですが、Stroke mimicのような神経巣症状も起こします。下に示すのはERに受診した有症状の低血糖125イベントの神経症状の内訳ですが、3%で意識低下を伴わない急性の片麻痺を起こし、当初脳梗塞と考えられていました。https: ...

写真は28歳女性の5日前からの赤い尿で、原因が赤い口紅だった症例です。彼女は1日20-25回口紅を塗っていました。やめて2日で尿色はもとに戻り、つけ始めて1週間再度尿は赤くなりました。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29933852/後はシアン化物中毒に対する治療のヒドロキ ...

突然唇や舌、眼瞼が腫れると言われたら血管性浮腫ですね。気道狭窄から危険な状態になることもあるので注意が必要な疾患です。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30287627/https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1014034https://www.cmaj.ca/content/185/1/E80血管性 ...

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