ONRC振り返りです。1症例目でかなり記憶は曖昧ですが40代?の特に既往のない女性が4時間前というかなり急性な経過の全身(腰部、後頚部、両肩、両腕)の筋肉痛で来院、採血でCK 600台といった症例でした。

kansetsutsuu_kata
我々のチームは急性の経過の横紋筋融解をきたすジャンルとして代謝、感染、毒物などを挙げ、最終的には「キシメジ中毒」と回答しました。

http://www.j-poison-ic.or.jp/news.nsf/7bf3955830f37ccf49256502001b614f/628a52e3925ce43249257d100020c87e?OpenDocument

さて診断は・・?





















「パリトキシン中毒」

・病歴で釣りで取ってきたアオブダイを食べていたことが判明(鹿児島の症例)
スクリーンショット 2019-01-05 6.44.43 AM
 ・パリトキシン中毒は潜伏期は12-24時間、横紋筋融解が主症状。 
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_det_03.html

個人的には毒物までたどり着いていたので満足です(後は問診するだけなので)。

自然毒は苦手分野なので勉強が必要ですね。魚類、貝類、きのこ、植物とジャンルを分けると問診しやすいかもしれません。網羅的に調べるなら下記の厚生労働省のHPがオススメです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html 

<追記>
シガテラ中毒は沖縄で多く、神経症状であるドライアイスセンセーション(冷たさに関する感覚がドライアイスに触ったように感じる)、痒み、四肢の痛みを起こします。