ちょうど偽痛風の関節エコーを指導する機会があったので載せておきます。穿刺液を染める環境が整っていない時、関節液がほんの少量しかなく染めれない時に関節エコーは有用です。プローベはリニアプローベを使用します。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24115756

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(A)は膝蓋骨上を横にエコーを当てた断面です。黒く抜けた軟骨内にキラキラ光る結晶の沈着が見えます。コツは膝を最大屈曲位にしてエコーを当てることです。ただ偽痛風などがあると痛みで屈曲位を取れないこともあります。ご年配の方だと軟骨が少なくなっており、位置がわかりにくいこともよくあるので、まず自分に当てて位置を確認するとやりやすいです。(B)は膝関節の内側側面に水平にエコーを当てた断面です。こちらは屈曲しなくて大丈夫です。場所としては内側側副靭帯に当たります。

meta-analysisだと関節液のCPPD結晶をゴールドスタンダードとした場合、感度87% 特異度98%のようです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26826301

ちなみに痛風だと軟骨の外側面が白くなります。圧倒的に偽痛風が多いので、あまり見たことはないですが。

 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17468505

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エコーはどんどん使っていきたいですね!