最近ハマっていた内田樹さんの書籍の中でも特に好きなもの。結婚してる人も、これからする人も、結婚なんて意味あるの?と思っている人にも必読。本当に頷ける事が多くて、自分の結婚生活にも安心を与えてくれた一冊。

Unknown

https://www.amazon.co.jp/困難な結婚-内田樹/dp/4865591397 

印象に残っているのは以下の5つの部分です。

結婚というのは将来のリスクヘッジ
・「結婚してよかったとしみじみ思うのは病める時、貧しい時です。結婚というのはそういう人生の危機を生き延びるための安全保障なのです。」
・「結婚を通じて幸福になろうとしているのが間違い。そう思っているからみんな結婚できないんですよ。今よりも不幸にならないように結婚するんです。」


結婚って意味って何?
・「結婚したらどんないいことがあるかなんて、結婚する前にはわかりません。(中略)結婚する前に、結婚することの意味や有用性を尋ねる人は、小学校の入学前に勉強するとどんないいことがあるの?と訊く子供に似ています。もしこのときにいいことがあれば勉強するし、なければしないという言い分を子供に許してしまえば、子供は6歳児のまま成長を止めてしまいます。」


結婚すると色々できなくなることがあるんじゃ?
「結婚するとそれまで独身のときにはできたことの多くができなくなります。でもそれは結婚だけではなく、就職したときも、責任あるポストを提供されたときも、 子供が生まれたときも、どれも同じです。他者との新しいかかわりができるたびに、自分の潜在可能性のいくつかは実現不可能になります。(中略)誰にも制約されまい生き方って「誰からも頼みにされない生き方」ってことですよね。(中略)それって要するにいてもいなくてもどうでもいい人になるということです」


これくらいでいいのです。
 「夫婦関係は7つの挨拶ができればとりあえず合格点です。7つの挨拶というのは「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」「いってきます」「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「おやすみなさい」。この7つが言えていれば家庭は円満です。」


浮気はだめ
「結婚は一種の社会契約です。(中略)守らないと周りの人からなんて非常識な人なんだと冷たい目で見られるのと同じです。(中略)貞節を守りますというのは結婚という社会契約の第一条です。それを破ることは社会契約の第一条です。それを破ることは結婚契約を破ることです。それは市民としての信義に悖る行為とみなされます。それはもう当人たちだけのプライベートな問題だけではなく社会的な問題だということです。」