救急外来で閉鎖孔ヘルニアでの腸閉塞をエコー下で整復しました。戻った瞬間はよそ見しててエコー見れませんでしたが、歓声がわきました。待機的手術でいけるかも。造影CTは施行し、腸管虚血に陥っていないことは確認しています。

閉鎖孔ヘルニアは高齢、痩せ型、多産の患者に見られる腸閉塞の原因(全体の0.05-1.4%)であり、非特異的な大腿や股の痛みとして見られる場合もあります。痛みは足の裏についたガムを見る体勢で増強します(Howship-Romberg徴候).閉鎖孔が狭くなるためです。 
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(上田剛士先生のスライドより)

整復する時は逆に閉鎖孔を広げるため、股を広げるような格好で行います。

Hannington-Kiff signというものもあるそうです。これは内転筋反射と膝蓋腱反射を比べ、内転筋反射のみ低下している際に陽性と判断され、閉鎖神経の障害が示唆されます。内転筋反射は膝から5cm程度上の大腿内側、内転筋の打診により内転筋の収縮が惹起されるというものです。取ったことないなあ。。

閉鎖孔の位置は以下の通り。
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https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3614

ちなみにエコーで見るとこんな感じです。
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(A→Dにいくに連れて整復できている)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29148580

今回もエコーで嵌頓している腸管を簡単に確認できました。コンベックスプローベでは整復できなかったのですが、セクタプローベでやると圧がかけやすく整復することができました! お試しあれ。

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