回診でばち指の患者さんがいました。どこまで鑑別を考えるか整理したいと思います。下記の記述は基本両側性ばち指の話です。片側性では鑑別が変わります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15928621

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Profile sign(red line)>180°がばち指のサインと言われています。指節間の幅/指節骨(Black line)の比>1.0や爪床の角度(Green line)>210°が関係するとも言われています。
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指をあわせてダイアモンドができるかどうかも1つのサインですね。

病態的にはシャントと考えるのがわかりやすいと思います。肺でトラップされるはずの血小板由来成長因子(Platelet derived growth factor)や血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor)が結合組織の過形成を起こすという説が有力です。ですので

・肺内の微小シャントを作る疾患:肺がん、間質性肺炎、 肺動静脈瘻、肺膿瘍/膿胸、肝硬変
・肺外シャント:先天性チアノーゼ性心疾患、感染性心内膜炎(血栓による血管拡張)


に加えて甲状腺機能亢進症(グリコサミノグリカンの蓄積)を覚えておけば良いのではないでしょうか。細かな話ではIBD(特にクローン病)HIVでも見られます。「COPD患者でばち指を見たら肺がんの合併を疑え」 というのは有名な話ですね。