全身性強皮症(SSc)を久しぶりに診たのでそれ関連の記事が続きます。SScでは爪郭毛細血管を診るのが早期診断に役立つと言われています。

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nailfold
http://rheumnow.com/content/nailfold-capillaroscopy-excludes-scleroderma-raynaud’s

1980年の分類基準では診断が遅れてしまうことが多く、肺高血圧や腎クリーゼなどの臓器障害の発見、早期治療ができませんでした。ですので分類基準が変わったわけですが、特にレイノー現象の患者を診たときに、原発性なのかSScに進行するのかを予測するのに爪郭毛細血管のcheckが重要と言われています。それを示した論文が以下のものです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19035499

レイノー現象で紹介となった586名をフォロー(3197person-year)した前向き研究。ベースラインで膠原病と診断された患者は除外。12.6%がSScと診断された。爪郭毛細血管と自己抗体(抗セントロメア抗体、抗Scl-70抗体、抗Th/To抗体、抗RNA polymeraseⅢ抗体)のcheckをベースラインで行った。

爪郭毛細血管が異常なく、自己抗体が陰性だった群がSScに進行したのは2%以下であった。

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ですのでレイノー現象で来られた患者で爪郭毛細血管も異常なく自己抗体が陰性ならSScに進行するのは可能性がかなり低くなりますね。

ちなみに当科では下記のダーモスコピーで診ています。眼底鏡や耳鏡にもなり便利です。高そうですが・・。
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https://www.nidek.co.jp/products/ophthalmology/diagnosis_list/medicalscope/versacam.html