胸水ドレナージ後に気胸腔ができた際にTrapped lungかLung entrapmentかという話になりました。違いがわかりますか?
Trapped Lungは慢性炎症から臓側胸膜が肥厚が起こった結果(Fibrous peel)、肺が広がれない状態です。なのでドレーンで陰圧をかけて引いても広がりません。胸腔内は陰圧になり慢性的に胸水がたまります。
引き金となる炎症は肺炎や血胸、自然気胸、CABG術後、膿胸、尿毒症、慢性的な漏出性胸水などです。ただ炎症はすでに治まっている場合をいいます。気管支内の腫瘍や異物による閉塞は除外が必要です。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1404964
(Fibrous peelの例)
ですので廃液したとしても肺は広がらず速やかにまた胸水がたまります。ですので胸水ドレナージの適応になりません。通常無症状のことが多いですが、呼吸苦等がある場合は外科的処置の適応になります。
対して腫瘍や感染症などによる活動性の炎症によるものをLung entrapmentと言います。こちらは疾患別の介入が必要になり、胸腔ドレナージの適応になりえます。また治療により肺が広がり癒着することもあるようです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2981182/
今回の症例は複雑性肺炎随伴性胸水であり、ドレナージが必要でした。なのでLung entrapmentですかね。
Trapped Lungは慢性炎症から臓側胸膜が肥厚が起こった結果(Fibrous peel)、肺が広がれない状態です。なのでドレーンで陰圧をかけて引いても広がりません。胸腔内は陰圧になり慢性的に胸水がたまります。
引き金となる炎症は肺炎や血胸、自然気胸、CABG術後、膿胸、尿毒症、慢性的な漏出性胸水などです。ただ炎症はすでに治まっている場合をいいます。気管支内の腫瘍や異物による閉塞は除外が必要です。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1404964
(Fibrous peelの例)
ですので廃液したとしても肺は広がらず速やかにまた胸水がたまります。ですので胸水ドレナージの適応になりません。通常無症状のことが多いですが、呼吸苦等がある場合は外科的処置の適応になります。
対して腫瘍や感染症などによる活動性の炎症によるものをLung entrapmentと言います。こちらは疾患別の介入が必要になり、胸腔ドレナージの適応になりえます。また治療により肺が広がり癒着することもあるようです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2981182/
今回の症例は複雑性肺炎随伴性胸水であり、ドレナージが必要でした。なのでLung entrapmentですかね。
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