病棟に右手が上手く使いにくくなった患者さんがいて脳梗塞かな?と思って画像を取ると慢性硬膜下血腫(CSDH)でした。脳梗塞mimicに慢性硬膜下血腫は重要な1つの鑑別ですね。

ではそんな慢性硬膜下血腫の症状にはどんな物が多いのでしょうか?穿頭孔開頭術をCSDHで受けた500名のreviewです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11561347

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2つの症状の組み合わせでいうと、歩行障害+片側不全麻痺が48%、歩行障害+認知症が20.6%であった。頭部外傷の病歴は57%に認められ、そのうちの90.9%が軽症(GCS13-15点)であった。頭部外傷から手術までは8.3±4.3週であった。

というわけで歩行障害が一番多い病歴でした。ですので急に転倒を繰り返すようになったというのもCSDHを疑うきっかけでしょうか。 他のreviewにはパーキンソニズムを来したりすることもあると書いてありました。

ちなみにCTでisodenseで水腫か血腫か迷った時はMRIを取るといいです。 先程の500人のreviewでもisoが27%、lowが33.8%、highが20.2%でした。水腫はFLAIRで真っ黒、血腫は白く写ります。SAHでもT2*と共に使いますね。
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4852585/

あと脳萎縮か硬膜下水腫か迷った時は脳表につぶつぶして見える血管があるかどうかを見ます。あればそこがくも膜なので外側の黒い部分は硬膜下です。脳萎縮だとくも膜の中で萎縮するのでつぶつぶが見えません。