PFO(卵円孔開存)は右→左シャントの1つですが、血栓傾向と一緒に原因不明の脳梗塞(CS;Cryptogenic stroke)の原因となりえます(血栓が肺を飛び越えて脳に詰まる)。ただ一般人口でも約1/4に存在すると言われ、偶然見つかったものなのか判断が難しいともされています。

そこでCSの中でPFOが見つかる割合とそれがCSに関連するかのScoreがRoPE scoreです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23864310

RoPE scoreは以下の通りで患者の年齢が若いほど、血管系リスクが少なく既往がないほど、脳梗塞が皮質で起こっているほどScoreが上がります。
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スコアとPFOの割合、PFOがCSに関連する率(PFO-attributable fraction)は以下の通りです。両者が相関していることがわかります。
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PFO-attributable fractionなんてどう計算するねんと思いましたが下記の様に計算するようです。
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 とうわけでリスクがなく、皮質が関与し若い患者ではPFOを検索していいのかもしれません。