巨細胞性動脈炎(GCA)が鑑別に上がっている患者さんがいて造影MRIを撮ろうかという話が出ました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25102371
185名のGCAが疑われた患者のProspective study、98名で側頭動脈生検が行われた。2人の医師が表在動脈のContrast enhanced T1 weighted MR imageをcheckした。PSL投与されていないか、されていても14日以下。
GCAの診断は① 側頭動脈生検、② ACRの分類基準による診断、③ PSLの反応性、④ 6ヶ月の臨床経過からつけている。
下図は造影MRIでの表在動脈6ヶ所(炎症なし)
炎症の程度は4段階で評価。壁肥厚と外膜周囲の造影効果で見る。最低3cmは見る。
Score 0:壁肥厚なし(<0.6mm)、造影効果なし
Score 1:壁肥厚なし、造影効果軽度
Score 2:壁肥厚あり(>0.6mm)、造影効果あり
Score 3:壁肥厚強い(>0.7mm)、造影効果が壁、外膜周囲まであり。
6ヶ所のうち、少なくとも1ヶ所がScore 2-3であればMRI陽性とする。
Totalでは感度 78.4%、特異度 90.4%であり、側頭動脈生検施行群では感度 88.7%、特異度 75.0%であった。
超音波検査と比較してどうなのかは気になりますねえ。超音波検査で陰性でもMRIで捕まるってことあるんでしょうか。
<追記>
ちなみに造影を撮る際は脂肪抑制をかけましょう。以下の部位で評価します。表在だけではなく頭蓋内の血管も評価できるようです。
Bは造影効果あり。Cはなしの画像です。
頭蓋内も評価できます。
またT2ではSTIRを撮ることで筋肉の浮腫を評価できます。 色々設定がややこしいですが、撮影する際は忘れないようにしましょう。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25102371
185名のGCAが疑われた患者のProspective study、98名で側頭動脈生検が行われた。2人の医師が表在動脈のContrast enhanced T1 weighted MR imageをcheckした。PSL投与されていないか、されていても14日以下。
GCAの診断は① 側頭動脈生検、② ACRの分類基準による診断、③ PSLの反応性、④ 6ヶ月の臨床経過からつけている。
下図は造影MRIでの表在動脈6ヶ所(炎症なし)
炎症の程度は4段階で評価。壁肥厚と外膜周囲の造影効果で見る。最低3cmは見る。
Score 0:壁肥厚なし(<0.6mm)、造影効果なし
Score 1:壁肥厚なし、造影効果軽度
Score 2:壁肥厚あり(>0.6mm)、造影効果あり
Score 3:壁肥厚強い(>0.7mm)、造影効果が壁、外膜周囲まであり。
6ヶ所のうち、少なくとも1ヶ所がScore 2-3であればMRI陽性とする。
Totalでは感度 78.4%、特異度 90.4%であり、側頭動脈生検施行群では感度 88.7%、特異度 75.0%であった。
超音波検査と比較してどうなのかは気になりますねえ。超音波検査で陰性でもMRIで捕まるってことあるんでしょうか。
<追記>
ちなみに造影を撮る際は脂肪抑制をかけましょう。以下の部位で評価します。表在だけではなく頭蓋内の血管も評価できるようです。
Bは造影効果あり。Cはなしの画像です。
頭蓋内も評価できます。
またT2ではSTIRを撮ることで筋肉の浮腫を評価できます。 色々設定がややこしいですが、撮影する際は忘れないようにしましょう。
コメント