ジギタリスは心不全や頻脈の治療に使われますが、中毒を起こし嘔気・嘔吐、食思不振、倦怠感、不整脈、黄視症や視力障害を起こします。心電図変化は自動能亢進と伝導障害の両者が混在し、いかなる心電図変化(心室性期外収縮、房室ブロック、心房頻拍、両方向心室頻拍、T波陰転化など)も起こします。 

血中濃度の正常域は0.82.0ng/mlとなっています(http://uwb01.bml.co.jp/kensa/search/detail/3804499)が、実は1.0以下の方がいいのでは?という話。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12588271

LVEF≦45%の心不全患者5281名をジゴキシン、Placeboにランダムに振り分けた試験の中で、ジゴキシンに割り付けられた患者を0.5-0.8ng/ml(29.9%)、0.9-1.1ng/ml(38.8%)、<1.2ng/ml(48.0%)の3グループに分けた。

All-cause mortalityはジギタリス濃度≧1.2ng/mlでPlaceboと比較して上昇した。
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ちなみにジゴキシン必要量(ug/日)は体重×Ccr÷30で近似できます。メチルジゴキシン(ラニラピッド®)は吸収率からジゴキシンの7割の投与量でいいみたいです。

この計算式がどう出ているかは名著「クスリのリスク」に載っています。是非ご一読を。
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