当院の70周年記念講演(一般の人向け)でボスなどと在宅診療との連携について話すことになりました。そのスライド作りで読んだ論文。

疾患の影響もあるので、入院の弊害とも一概にはいいづらいが、少なくとも退院時のADL変化の説明には使えるか。
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12657063

70歳以上の高齢者2293名(平均年齢 79.5歳、ICU入室患者は除く)が入院期間中にADLがどう変化したか調べたProspective observational study. ADLは5項目(入浴、整容、食事、排泄、移動)を評価。入院時に患者や家族にインタビューし、Baseline(入院2週間前)と入院時のADLを評価した。退院時にも評価を行い、変化を調べた。入院時は67%がADL自立であった。

35%の患者がBaselineと退院時を比較しADLの低下が見られた。Baselineから入院時にADLが低下し退院までにBaselineに戻らなかったのが23%、入院時には下がっていなかったが入院から退院までにADLが低下したのが12%であった。 20%は入院時にADLが低下していたが、退院時にはBaselineに戻っていた。

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高齢であればあるほど、入院後のADL低下や入院時に落ちたADLが回復しない可能性が高かった。