爪シリーズをやっていこうと思います。集めた爪関連論文が火を噴くぜ!

69歳男性が指の爪の変化で受診した。彼は胃がんに対してドセタキセル-シスプラチン-フルオロウラシルによる抗がん剤を始めた後より爪の変化を認めた。爪にはいくつもの横の線が入っていた。
スクリーンショット 2019-08-10 18.49.03
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMicm0906698

この爪の変化の名前は?





















「Beau's line」

・それぞれの線は抗がん剤治療の各サイクルと対応していた。1つ線が薄いものがあったが(矢印)、それは腎不全のためドセタキセル-フルオロウラシルのみの抗がん剤治療の時であった。
・抗がん剤は爪母の増殖を抑制するので、爪甲にBeau's lineとして残る。タキサン系では44%に爪の変化が見られた。
・Beau's lineは爪甲に横に走る溝のような線。触れてわかる。他には感染症や手術、外傷、天疱瘡、Raynaud症状なども原因となりうる。溝の深さが受けたダメージと比例すると言われる。

https://casereports.bmj.com/content/2018/bcr-2018-224978

爪は1週間で1mm伸びるので、線と線の幅を測れば何日のサイクルかわかりますね。