29歳女性が約2週間前より全身浮腫が生じたということで外来を受診した。低アルブミン血症と尿蛋白を認め、腎生検で微小変化型との診断がつき、ステロイド治療が開始されたが尿タンパク、低アルブミン血症(1.0g/dL)は継続した。

症状より約1ヶ月が立った頃、全ての指の爪に横に線が入った。線に溝はなく触れなかった。
スクリーンショット 2019-08-12 16.27.33
スクリーンショット 2019-08-12 16.23.34
https://www.amjmed.com/article/S0002-9343(10)00297-4/abstract 

この爪の変化の名前は?




















「Muehrcke’s Line」

・Muehrcke’s Lineは低アルブミン血症(<2g/dL以下のことが多い)と関係すると言われ、ネフローゼ症候群、肝硬変、栄養不良などでみられる。
・低アルブミン血症を伴わない、細胞傷害性の抗癌剤治療でも見られることがある。
スクリーンショット 2019-08-12 16.31.52
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm065055

・第2,3,4指に顕著であることが多く、母指はSpareされることが多い。 
・爪母やそのものへの影響ではなく、爪床での血流異常によると言われている。
・Mees lineと違って、Muehrcke’s Lineは爪が伸びても移動しない押して消失する