42歳男性がBruitありの甲状腺腫、頻脈などで受診した。身体所見上、爪先(爪の遠位側の白い部分)の剥離を認めた。
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https://academic.oup.com/jcem/article/90/4/2428/2836971

この爪の所見は?





















「甲状腺機能亢進症に伴うPlummer nail(Onycholysis)」

・患者は甲状腺機能亢進症と診断され、甲状腺摘出術を施行された。その後は甲状腺機能は正常化し、Onycholysis(爪甲剥離)も改善した。
・Plummer nailは爪床から遠位側より爪自体が剥がれてしまう状態である。剥がれてしまった部分が黒く汚くなる事が多い。剥がれてしまうのは甲状腺機能亢進による異化か爪自体の成長が亢進してしまうことによると考えられている。
・理由は不明だが第4指に目立つ。
・他の鑑別としては乾癬性関節炎、肺癌、サルコイドーシス、気管支拡張症、外傷、梅毒などがある。
・薬剤性のこともあり、テトラサイクリン、キノロン、クロラムフェニコール、抗がん剤(ブレオマイシン、パクリタキセル、5-FU)などが被疑薬である。
・甲状腺機能低下症でも見られることがある。
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_0809-18/_article