インフルエンザ桿菌菌血症ではチラッと脾臓の大きさをcheckしてもいいかもという話。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21474172
体内に侵入した微生物は好中球やマクロファージにより貪食される。その際に補体、免疫グロブリン、TufsinやProperdinなどで覆われることで貪食されやすくなる。これをオプソニン化という。多くの細菌は直接マクロファージに貪食されるが、オプソニン化されることにより肝臓または脾臓で効率的に除去される。 莢膜を持った細菌はオプソニン化されにくく脾臓でのみ除去され、また脾臓のMarginal zoneに存在するIgMメモリー細胞で産生され直接または補体を介して貪食を促進するIgMが必要である。
脾臓は体内で最大のリンパ器官であり、非オプソニン化細菌の除去、免疫グロブリンの1つであるIgM産生、マクロファージ活性化因子であるtufsinの活性化、補体の終末成分の活性化に関与するproperdins産生などの免疫機能を有する。その結果、脾臓を摘出した場合に莢膜を有する細菌に対する免疫は著しく低下する。
莢膜を持っている細菌は以下の通り。「Some Nasty Killers Have Some Capsule Protection(ひどい殺し屋の中には,莢膜による防御を持つものがいる)」と覚える。って覚えられんな・・。
というわけでインフルエンザ桿菌や肺炎球菌、髄膜炎菌の菌血症ではCT取っていれば脾臓の大きさを見てもいいかも。脾臓低機能はHowell-Jolly小体のcheckですね。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21474172
体内に侵入した微生物は好中球やマクロファージにより貪食される。その際に補体、免疫グロブリン、TufsinやProperdinなどで覆われることで貪食されやすくなる。これをオプソニン化という。多くの細菌は直接マクロファージに貪食されるが、オプソニン化されることにより肝臓または脾臓で効率的に除去される。 莢膜を持った細菌はオプソニン化されにくく脾臓でのみ除去され、また脾臓のMarginal zoneに存在するIgMメモリー細胞で産生され直接または補体を介して貪食を促進するIgMが必要である。
脾臓は体内で最大のリンパ器官であり、非オプソニン化細菌の除去、免疫グロブリンの1つであるIgM産生、マクロファージ活性化因子であるtufsinの活性化、補体の終末成分の活性化に関与するproperdins産生などの免疫機能を有する。その結果、脾臓を摘出した場合に莢膜を有する細菌に対する免疫は著しく低下する。
莢膜を持っている細菌は以下の通り。「Some Nasty Killers Have Some Capsule Protection(ひどい殺し屋の中には,莢膜による防御を持つものがいる)」と覚える。って覚えられんな・・。
S:Streptococcus pneumoniae(肺炎球菌)
N:Neiserria meningitidis(髄膜炎菌)
K:Klebsiella pneumoniae(クレブシエラ)
H:Haemophilus influenzae(インフルエンザ桿菌)
S:Salmonella typhi(腸チフス菌)
C:Capnocytophaga canimorsus(カプノサイトファーガ・カニモルサス)/Cryptococcus neoformans(クリプトコッカス・ネオフォルマンス)
というわけでインフルエンザ桿菌や肺炎球菌、髄膜炎菌の菌血症ではCT取っていれば脾臓の大きさを見てもいいかも。脾臓低機能はHowell-Jolly小体のcheckですね。
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