うっすら知っていたがしっかりアウトプット。

下オリーブ核
Guillain-Mollaret triangle(ギランモラレの三角)の障害に伴い二次性に肥大する。細胞質の空胞変性によりアストロサイトの数が増え肥大する。下オリーブ核肥大は口蓋振戦眼ミオクローヌスを起こす。

Guillain-Mollaret triangleは一側の歯状核(Dentate necleus:DN)と対側の赤核(Red nucleus:RN)、下オリーブ核(Inferior Olivary nucleus:ION)で形成される。
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(CTT;中心被蓋路、OCF;オリーブ小脳繊維、DRF;歯状核赤核繊維)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21724301


例えば中脳の下丘の病変で右下オリーブ核のT2高信号を認めたり。
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橋の背側正中の海綿状血管腫で同側の下オリーブ核が腫大したりします。スクリーンショット 2019-09-05 16.04.04

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これもわかりやすいですね。
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30151471

急性期は正常所見ですが、3-4週間〜6ヶ月程度でT2W1 highになり、6ヶ月〜3-4年で腫大し、それから萎縮します。
・脳幹部→同側の腫大
・小脳(歯状核や上小脳脚)→対側の腫大
・被蓋束と上小脳脚が共に→両側の腫大