52歳女性が24時間前からの激しい左目の痛みと視力低下を主訴に受診した。痛みは撃たれたような感じで数秒続く。左目は軽度散瞳しており、対光反射は消失していた。結膜は充血しており、眼窩は硬くなっていた。
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https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1712742

診断は?





















「急性閉塞隅角緑内障」

・左眼圧は55mmHg(正常は10-21)であり、急性閉塞隅角緑内障と診断した。
・急性閉塞隅角緑内障とは房水の流れが妨げられることにより、眼圧が上がる眼科的emergencyの1つである。頭痛を主訴にすることもあり注意が必要である。症状は薄暗い光や抗コリン薬、交感神経作動薬で悪化する。
・開放隅角緑内障は全体の2/3を占めるが、失明の原因には閉塞隅角緑内障が半分を占める。

・診断にはFlash light test(ペンライト法)が有用である。ライトを側方から虹彩と平行に当てる。Nasal iris shadow(三日月状の影)ができていれば陽性。感度は約90%、特異度は67%. 

Flash light test陰性
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Flash light test陽性
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24081914