GBSは単相性で4週間以内に進行がおさまりますが、CIDPは緩徐進行性でピークが8週以降に見られ再発や階段状の悪化を認めます。

しかしCIDPの中でも16%ではrapidly progressiveで8週以内にピークを迎え、その後慢性経過を辿るもの(Acute onset CIDP: A-CIDP)もいます。そのため、GBSでも3回以上悪化する例や9週以降にピークがある例ではA-CIDPを考えます。

でも2ヶ月も待てないですよね。そのためA-CIDP 15例とGBS 30例を比較して特徴を抽出した論文です。A-CIDPではGBSに比べて感覚障害をきたしやすく自律神経障害・顔面神経麻痺・先行感染・人工呼吸器管理が少ないとされています

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神経伝導速度の結果は以下の通り。神経伝導速度では有意にA-CIDPを示唆するものは無かったが、腓腹神経がスペアされており、他の神経(medianなど)が障害されているパターンはGBSに多かった。
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https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1002/mus.21480

こっちがメインで読みたかった論文かも・・。

ではGBSの中でも治療後に変動が見られる症例(GBS-TRF;Treatment Related Fluctuation) とA-CIDPにどんな違いがあるかという論文。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20427754

GBS-TRF 14例とA-CIDP 8例を1年間フォローし比較した。運動神経伝導検査は尺骨神経、腓骨神経は行い、正中神経と脛骨神経はオプションで行った。これらの神経でdCMAP、pCMAP、遠位潜時、運動神経伝導速度(mNCV)、F-wave潜時を測定した。感覚神経は正中神経と尺骨神経で行い、腓腹神経はオプションで行った。SNAPと神経伝導速度を測定した。
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GBS-CRFでは治療後の変動は症状開始より中央値 18日(10-54日)で起こっていた。一方A-CIDPでは51日(31-63日)であった。GBS-CRFは5症例で2回 TRFを起こしたが、それ以上に起こす症例はいなかった。 

A-CIDPはGBS-TRFと比べて重症度は低く、人工呼吸器管理を必要とせず(0% vs 44%)、ほとんど脳神経症状の合併(13% vs 69%)を認めなかった

神経伝導検査では以下の通り。
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なんとなくGBSとA-CIDPのイメージが掴めました。