レジデントノート「救急でのエラー なぜ起きる?どう防ぐ?」を普段からお世話になっている原田拓先生に献本いただきました。原田先生ありがとうございます!

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読ませていただきましたが救急でのエラーを引き起こすBiasやコミュニケーションエラーなどの要因についてまとまっています。各項の最後に載っている坂本壮先生のコラムも必見です。勉強になったことをまとめておきます。

ヒューマンエラーを起こしうる個人の要因はHALTチェックする。これらに当てはまるときは立ち止まる(halt)必要がある。
・H:Hungry
・A:Angry
・L:Late
・T:Tired 

コミュニケーション技法により怒りや衝動性を和らげ、穏やかな状態に戻すことをde-escalationという。
1. パーソナルスペースに配慮する
2. 挑発しない
3. 言葉による介入を行う
4. 簡潔にし、くり返し確認する
5. 希望や感情を確認する
6. 患者さんの言葉を丁寧に聞く
7. 相手を認める、見解の不一致があっても争わない
8. 法の話を持ち出す 
9. 選択してもらう
10. 患者さんとスタッフに周知する

医師-患者関係を築くためのツールとしてAIDET
・A:Acknowledgement(患者さんを迎え入れる姿勢)
・I:Introduce(自己紹介をする)
・D:Duration(検査などのスケジュールを伝える) 
・E:Explanation(検査のやり方、結果や今後の方針についてしっかり説明、合意を得る)
・T:Thank you(来院してくれたことに感謝の意とお大事にしてくださいの一言を) 

久しぶりにレジデントノート読ませていただきました。林先生のStep beyond residentも久しぶりに読みましたがやっぱり凄いなあ。。 ぜひご興味のある方はご一読ください。