35歳女性が7日前より舌が赤くなったと受診した。辛いものを食べるときに赤い部分は少ししみるとのことだった。舌を見ると白い境界で囲まれた光沢のある紅斑性粘膜が見られた。
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27505875

診断は?





















「Geographic tongue(地図状舌)」

Geographic tongueと診断し、良性疾患で治療は必要ないことと刺激の強い食事は避けるように伝えた。1ヶ月後にフォローすると病変は治癒していた。

・Geograohic tongueはbenign migratory glossitislingual erythema migrans(舌の遊走性紅斑)とも呼ばれ、舌粘膜より糸状乳頭が消失した状態である。人口全体の2-3%に認め20代に多い疾患である。Fissured tongue(下の写真のアスタリスク)と一緒に見られることもある。
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https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1502932

・病理では過剰角化や表皮肥厚を示し、乾癬と関連するとも言われる。他には、アレルギー・ストレス・DM、貧血とも関係する。

・舌カンジダと鑑別になる。カンジダの偽膜は簡単に取り除くことができ、赤い部分は痛みを伴わない。