高齢発症のてんかんは側頭葉てんかんが最も多く(72.5%)、ついで前頭葉てんかん(12.5%)と言われます。

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https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/ktenkan.pdf

なので高齢者のてんかん重積などでそれまでの発作の有無を確認するには側頭葉てんかんの特徴を知っておかなければいけません。 高齢者ではほとんど部分発作の全般化だろうから治療は変わらないけど。というわけで以前読んだreviewを読み直し。

https://pdfs.semanticscholar.org/572b/c50def058230e2a19f7a0d6d236e116d7d43.pdf?_ga=2.6086707.184045859.1567649231-1137242056.1567649231

側頭葉てんかんは運動症状を伴わない。伴うのは前頭葉にてんかん活動が波及した際のみ。側頭葉てんかんはMesial temporary epilepsy(近心側頭葉てんかん)と Neocortical temporary epilepsy(新皮質側頭葉てんかん)に分かれます。前者が側頭葉てんかんの90%を占め、海馬硬化症が原因になることがあります。

Mesial temporary epilepsyの特徴は
・80%以上で前兆を伴う。典型的な前兆は「言い表せれない心窩部の突き上げる感じ」
・他の前兆には不安、恐怖感、デジャブジャメヴ、幻臭など
凝視、口や手の自動症(もぐもぐ)を伴う。頻脈、過呼吸、立毛なども。
同側の自動症と対側のジストニア肢位(片側の回旋成分を伴う不自然な姿勢)は特徴的。

Neocortical temporary epilepsy
幻聴を前兆として伴うことがある。
・一側の耳鳴、難聴、耳閉感。
・デジャブ、ジャメヴ、視覚的な歪み、めまい症状、言語障害もあり。
・凝視/無反応の後に、対側の間代性運動→全般化

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他には幻臭、切迫尿意、つば吐き、発作時水飲み、鼻こすりなどがあります。

自動症や凝視などは家族や職員から取れる病歴なので問診しましょう。