EDACとはExcessive Dynamic Airway Collaspeの略で呼気時に気管が潰れてしまう病態で気管支軟化症との鑑別になります。

EDACでは気道軟骨に問題はなく、気管軟骨に覆われていない気道後壁つまり膜様部が弛緩することにより気道が狭窄します。生理的な呼気時の気道虚脱が過剰に(50%以上)起こる状態。COPD 100名で20人に認められて意外と多いのかもしれません。ちなみに肺機能との関連はありませんでした。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22722230

一方気管支軟化症は気管軟骨自体かその周囲の支持組織の脆弱性により発症し、Crescent type, Saber-sheath type, Circumferential typeの3つに分かれます。Crescent typeは前方の軟骨輪が弱くなるタイプ、Saber-sheath typeは前方、外側の軟骨輪が脆弱化、Circumferential typeは両方とされています。

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(BのDACは生理的な正常範囲:35%前後の気道虚脱)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16771908

症状は咳嗽、Wheezeなどで非特異的。吸引などの刺激で急性に呼気Wheezeをきたす場合や抜管困難事例などで疑う?今回はCOPD急性増悪の患者の画像で疑われました。画像はこんな感じ。吸気(C)では異常無いが呼気(D)で潰れている。これだけでEDACか気管支軟化症の鑑別は難しい? 
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気管支鏡がGold standard.
・Saber-sheath typeの吸気 (A)と呼気 (B)
・EDACの吸気 (C)と呼気 (D)
・Circumferential type (E)
・Crescent type (F)では軟骨輪は潰れているが、EDAC(D)では軟骨輪は保たれている。
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