脚ブロックの心電図を何となくしか覚えていかなかったので、少し勉強してみます。心電図といえばこの本ですね。研修医の時からずっとこの本で勉強しています。

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<右脚ブロック>
右脚ブロックでは右室が遅れて興奮する。すなわち右方向のV1やaVRで遅れた右室の興奮がR波として検出され、 左方向のⅠ, aVL, V5, V6に幅広いS波が現れます。そして正常な伝導路を通らない場合に脱分極と再分極は同方向に向くため、T波はQRSの最後の振れと逆になる。そのため右脚ブロックではT波はV1, aVRでは陰性Ⅰ, aVL, V5, V6では陽性になる。

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<左脚ブロック>
左脚ブロックは前枝と後枝に分かれている。前枝は前壁を左方に向かい、後枝は後側壁を下方に向かう。後枝に比べて前枝は長く細く、大動脈弁近くを走行するため、硬化性病変に巻き込まれやすく傷害されやすい。また後枝が回旋枝と右冠動脈に栄養されているのに対して、前枝は前下行枝だけなのでその意味でも傷害されやすい。なのでまず前枝ブロックを覚えよう。

前枝ブロックでは興奮は後枝を下り、その後に前枝を逆行性に左上方に伝達する。そのため著名に左軸偏位し、Ⅱ, Ⅲ, aVfでは初期の下方ベクトルでr波ができ、後半の左上方ベクトルで深いS波が形成される。QRS幅はあまり延長しない。Ⅰ, aVLではqR型になる。
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左脚ブロックでは左室が遅れて興奮する。そのため、右脚ブロックの逆でV1でrS型でS波は深く幅広い、Ⅰ, aVL, V5, 6のQRSは上向きでR波は幅広く分裂することもある。
またⅠ, aVL, V5,6でq波がないのも特徴。このq波は心室筋において一番早く心室中隔が左脚を介し左室側から右室側に興奮するため生じる波であり、中隔性q波(Septal q wave)と呼ばれ、左脚ブロックでは認めない。

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