55歳男性が1ヶ月前より手掌と足底が黄色くなってきたと受診した。結膜は黄染していなかった。採血でビリルビン値や甲状腺機能は正常であった。またカロチンを多く含むような人参、南瓜、さやいんげんといった果物や野菜の摂取は無かった。
スクリーンショット 2019-11-09 23.20.48
左が患者の手、右は正常者の手) 
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm050780

考える疾患は?





















「糖尿病性黄色化(xanthosis diabetica)」

・患者の随時血糖は293mg/dL、HbA1c 12.8であり糖尿病と診断し、皮膚の黄色化はxanthosis diabeticaと考えた。彼は経口糖尿病薬で治療され、1年後にはHbA1c 7台までなり、黄色皮膚も改善した。

・皮膚の黄色化はカロチン血症、甲状腺機能低下症、DM、肝疾患、腎疾患などに関係する。糖尿病性黄色化(xanthosis diabetica)鼻唇溝や手掌、足底に見られる。機序はカロチン上昇によるとされており、食事の影響や高脂血症、肝臓におけるカロテンからビタミンAの変換が低下するためとされている。
左が糖尿病患者、右が正常)