レジデントノート「心不全診療で考えること、やるべきこと」を献本いただきました。山内先生ありがとうございました。山内先生とは中高の同級生で、大学で部活も一緒でした。

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今回は山内先生が連載されている画像診断のコーナーに少しだけコメントさせていただいた流れで献本いただきました。連載記事は下のリンクから見ることができます。



腸腰筋膿瘍は二次性が多く、骨(脊髄骨髄炎、仙腸関節炎)・尿路(腎盂腎炎、腎膿瘍)・消化器感染(憩室炎、消化管腫瘍、虫垂炎、Crohn病)に付随する事が一般的です。不明熱として扱われることも多いですが、90%以上に側腹部痛(臀部痛)もしくは下肢痛を認めると言われており、鑑別に入れキチンと診察することでCT前に疑うことができるのでは?という話をしました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19282703

また有名なPsoas sign「力に逆らって股関節を屈曲させることで痛みを誘発するパターン」「他動的に下肢を後方に引っ張って痛みを誘発するパターン」があります。これは必ずどちらも行いましょう!

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腸腰筋膿瘍の場合、患者は腸腰筋の緊張を下げるためにベッド上で膝を屈曲し寝ていることもありその目で見れば手がかりになります。そして鑑別に挙げていないと画像をとっても気づきませんね。

単純CTで黒くなっていないかをまず目を凝らしてみましょう。MRIを取る機会があればT2でcheckです。造影CTを撮らないとわからないことも多いです。また化膿性脊椎炎から波及するCaseもあるため、Cornalを忘れずcheckしましょう!

というわけで是非レジデントノートお手に取っていただければと思います。