今月もmedicinaに連載「フレーズにピンときたら、このパターン!鑑別診断に使えるカード」が掲載されました。

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今回は以下の3本です。

・HBV、HCV陰性の肝硬変
・環境要因の少ない低体温症
・黒色胸水


日本の肝硬変の原因はHBV、HCV関連で約75%を占めます。
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https://europepmc.org/article/med/19789837

ですので、肝硬変を考えたときにはHBs抗原、HBc抗体、HCV-DNAなどを測定すると思いますが(肝硬変が進行して増殖が衰えるとHBs抗原は定値になる場合がある)、それが陰性だった場合に肝硬変の原因としてどのような鑑別を考えるでしょうか?というのが1つ目です。

低体温については環境要因が関わることが多いかと思うかもしれませんが、約半分に急性疾患が関わっているというデータがあります。ですので、低体温症の裏側に隠れた疾患を見逃さない!というのが2つ目です。詳しくは下の記事も参照してください。




3つ目はほぼ下の記事に書いていますが、詳しめにまた他の色の胸水のことなども書きました。


もしご興味がありましたらご一読いただければ幸いです。以下のURLから記事ごとに見ることもできます。

https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1402227012?searched=1

次回は以下の3本です。タンパク-アルブミン系で固めました。お楽しみに!

・Polyclonal gammopathy
・Mタンパク関連疾患
・タンパク-アルブミン逆解離