高拍出性心不全は拍出量が増加(心拍出量>8L/min、心係数>3.9L/min/m2)しているのにも関わらず心不全状態をきたす稀な状態です。病態は全身血管抵抗の低下が特徴で、動静脈シャントや末梢血管拡張で起こります。高拍出性心不全では利尿薬以外に原疾患の治療も重要ですので、背景疾患を覚えておきましょう。

高拍出性心不全120例の背景疾患は以下の通りでした。ただし感染症、妊娠、重症貧血、甲状腺機能亢進症などは除外されています
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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27470455/

肥満はBMIの平均が40 (35.6-46.5)でした。日本人ではここまではなかなかいないかもしれません。

上の図に挙がっているもの以外では
・ビタミンB1欠乏(Beriberi heart disease)
・貧血
・甲状腺機能亢進症
・骨Paget病

などを覚えておきましょう。自分はビタミンB1欠乏の高拍出性心不全の経験があります。乳酸アシドーシスも合併していましたねえ。