Toxic shock syndrome(TSS)発熱、多臓器不全、血圧低下を特徴とする進行の速い恐ろしい疾患です。主に黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)とレンサ球菌(Streptococcus)のスーパー抗原に対する宿主反応により起こります。重症のSeptic shockや下痢、感冒症状のときに疑うようにしていますが、なかなか特異的な症状がありません。

全身紅斑(A)や結膜充血が拾い上げるポイントなのかなと思っていましたが、口腔粘膜にも起こりStrawberry tongueになるようですね。知らなかった・・。Strawberry tongueは粘膜疹の1つで「炎症を起こした過形成性の真菌状乳頭」が特徴です。
スクリーンショット 2020-11-19 16.59.02
https://www.amjmed.com/article/S0002-9343(20)30264-3/fulltext 

(A)はWhite strawberry tongueで舌の上に白いコーティングがあり、そこから多形成性の真菌状乳頭が突出していることをいいます。白いコーティングは糸状乳頭の角化上皮です。
スクリーンショット 2020-11-19 17.13.49

他にStrawberry tongueの鑑別は川崎病、猩紅熱、A群溶連菌咽頭炎などがあります。

TSSの診断基準は以下の通りです。Staphylococcusは若い人に多く発熱、下痢、頭痛、咽頭痛、意識障害が特徴です。一方Streptococcusはウイルス感染や咽頭炎、軟部組織感染後に比較的高齢の患者さんにも起こります。蜂窩織炎や肺炎、壊死性筋膜炎などが合併することもありますが、感染のfocusがわからないことも45%ほどで認めます。
スクリーンショット 2020-11-19 17.18.34

特徴的な手足の指の皮膚剥離ですが、1-3週後に見られるので初期の診断にはなかなか使えませんね。
スクリーンショット 2020-11-19 17.28.46

TSSのポイントは以下の記事にまとまっていますので参照ください。