今日なに読もう〜病院総合診療医の論文ブログ〜

京都の上さまの元で病院総合診療医をやっておりました。2020年度より京都大学の社会健康医学系(SPH)の大学院の博士課程1年目。論文メインに挙げていきます。

カテゴリ: 膠原病

過去の症例ですが、GCAと思っていたけど実はPolyarteritis nodosa(PN)だったのでは?という話が出ました。GCAは区分としては大血管炎ですが、実際の罹患血管は中〜大血管です。そもそも浅側頭動脈は中血管か?どうなのかなあと思ってChapel Hill Consensusを見直してみました ...

SLEは多臓器にわたり症状を起こし、非常にHeterogenousな疾患群です。自分が診たことがあるパターンでは以下のような患者さんがいます。・関節炎でRAかと思ったら抗核抗体、dsDNA抗体陽性でSLE・皮疹で診断したSLE・ITP、AIHAで発症したSLE・発熱、腸炎、腹水で発症したSLE・ ...

SAPHO症候群は以下の頭文字を取った骨・関節症状や皮膚症状を呈する炎症症候群であり、感染や腫瘍のmimicとなります。どの年齢にも起こります。・S:Synovitis(滑膜炎)・A:Acne(痤瘡)・P:Pustulosis(膿疱症)・H:Hyperostosis (骨化症)・O:Osteitis(骨炎)ただ以下 ...

38歳男性が両手の指が腫脹し痛く、時折白く変色すると受診した。20 pack-yearの喫煙歴が有り、また職場で12年間耐熱プレートを作る作業でエアーハンマーを使用しており、2年前からは研削もするようになった。診察上も超音波上も動静脈の血流に問題はなかった。抗核抗体は陰性 ...

糖尿病でインスリン治療中の49歳女性が3ヶ月前よりインスリン注射部位が腫れてきたと受診した。同様に左膝の古い瘢痕部位や軽い外傷部位が腫れている。診察では腹部のインスリン注射部位に左右対称に赤褐色丘斑状疹を認めた。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4 ...

ACPA陽性だと後にRAになりやすいと言われていますが、数値とは関係するのか?という論文。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30570827RAや他の全身性リウマチ性疾患でないACPA(anti-cyclic citrullinated peptide antibody;抗CCP抗体)陽性の患者340名を中央値2.7年(104 ...

膀胱がんに対して膀胱内BCG(Bacillus Calmette-Guerin:弱毒化ウシ型抗酸菌)注入療法が行われる場合があります。特に残存病変の再発予防や上皮内がんの治療に使われるようです。BCGはウシ型結核菌(Mycobacterium bovis)を実験室で長期間培養を繰り返すうちに、ヒトに対す ...

特に既往のない40代男性が1時間ほど前からの動悸を主訴に受診した。彼は同様のエピソードを過去に体験していたが、どれも数分で収まり労作時に限定されていた。彼に心臓系の家族歴はない。受診時、HRは224で血圧は123/97、SpO2 98%であった。12誘導心電図ではWide QRS tachyc ...

自己炎症症候群の知識を再整理のために論文を読み直し追記。繰り返す発熱の際に考慮する自己炎症症候群にはFMF、TRAPS、高IgD症候群(HIDS、mevalonate kinase deficiency;メバロ酸キナーゼ欠損症)、CAPS(クリオピリン関連周期熱症候群)、PFAPAなどがあります。長期的に ...

絵画シリーズ第3段です。下の絵画は「ファン・デル・パーレの聖母子」という1436年に初期フランドル派の画家ヤン・ファン・エイクが描いたものです。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1862532/今回の注目は右下の司祭 ファン・デル・パーレです。何が見て取れ ...

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