今日なに読もう〜病院総合診療医の論文ブログ〜

京都の上さまの元で病院総合診療医をやっておりました。2020年度より京都大学の社会健康医学系(SPH)の大学院の博士課程1年目。論文メインに挙げていきます。

カテゴリ: 循環器

Happy heart syndromeとは楽しそうな名前ですが、これは「たこつぼ型心筋症の精神的トリガーが幸せなものの時の呼び方」です。1750名のたこつぼ型心筋症患者のうち485名に精神的トリガーを認め、そのうち20名(4.1%)が楽しいイベントが先行していた。臨床症状は89.5%が胸痛、2 ...

最近EMA(EM Aliance)のメーリスに入りました。そこの文献紹介で知った論文。中国の単施設で行われたA型大動脈解離のretrospective observational studyです。D-dimer陰性も結構いるんですねえ。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/327384762014年1月~2018年12月までに入院し ...

朝レクチャーで教えてもらいました。左脚ブロックが元々ある場合、ACSの心電図は難しいですがSgarbossa基準などがありますが、Chapman's signも覚えておきましょう。ちなみに右脚ブロックは普通に読めばいいです。Chapman's signとは「Ⅰ, aVL, V6誘導のR波における0.05s以上 ...

自律神経障害の勉強をしていて、この話題に出会いました。以前S見先生カンファで習ったのですがよくわかっていなかったのでまとめてみます。Valsalva手技の病態には交感神経も副交感神経も関わっています。Valsalva手技は息こらえでもいいですが、40mmHgの圧をかけて15秒間呼 ...

15年前にCABGの既往のある90歳女性が急性の胸痛、呼吸苦でERを受診した。受診時も胸痛は続いており、心電図でaVRのST上昇とⅠ, aVL, 前胸部誘導でST低下を認めた。https://www.ahajournals.org/doi/pdf/10.1161/circulationaha.113.006653緊急カテーテル検査が行われ、元々の ...

今後の研究に役立ちそうな背景論文を読んでいこうと思います。研究室の先輩の論文も読んでみよう。今回はHFpEFの再入院についてのアメリカの論文。心不全患者、特にHErEFの再入院の原因は心疾患以外が多いので総合診療医の役割は大きい気がします。https://www.ncbi.nlm.nih. ...

Endless loop tachycardia(ELT)はペースメーカー誘発性頻脈の1つであり、PVCなどをトリガーしそれが逆行性に心房に向かい、ペースメーカーが逆光性P波を検知し設定された房室遅延時間後に心室を刺激するという流れで起こる頻脈です。これが起こるペースメーカーモードはDua ...

頭蓋顔面痛はACS(急性冠症候群)の症状のことがあります。なので、頭や顔、首の痛みでも発症様式の問診が重要。胸痛を伴わないこともありますよ!https://jada.ada.org/article/S0002-8177(14)61094-1/pdf心筋虚血186例のうち、頭蓋顔面痛が唯一の症状だったのは11例(6%)で ...

45歳女性が進行性の倦怠感と呼吸困難感で受診した。心臓超音波検査ではEF25-30%、心房拡張と右室の機能不全を認め、BNPは上昇していた。心臓MRIやストレステスト、冠動脈カテーテル検査、PETでは特異的な所見はなかった。甲状腺機能も異常なかった。β-blockerやスピロノラク ...

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