今日なに読もう〜病院総合診療医の論文ブログ〜

京都の上さまの元で病院総合診療医をやっておりました。2020年度より京都大学の社会健康医学系(SPH)の大学院の博士課程1年目。論文メインに挙げていきます。

カテゴリ: 神経

自律神経障害は多彩な症状をきたすのでまとめてみました。一番見るのは起立性低血圧ですかねえ。脱水などと比べて脈拍が上がりにくいのが特徴です。無汗症も注意が必要ですよ!https://care.diabetesjournals.org/content/26/5/1553以前の記事でも書いたように自律神経はsmal ...

原稿書いててもだいぶこんがらがりがちな知識です。神経線維は太さによってlarge(A-α、A-β線維)、medium(A-γ線維)、small(A-δ線維とC線維)に分かれます。C線維のみ無髄線維で他は有髄線維です。large fiberは運動機能、振動覚、触覚を司ります。Medium fiberは筋紡錘 ...

今週のNEJM image challengeで知りました。下の写真の患者さんは78歳男性で90分前からの左上下肢麻痺で受診し、t-PAを投与されてから舌が腫れてきたようです。t-PAによる血管性浮腫と診断され、抗ヒスタミン薬とステロイドで治療されました。https://www.nejm.org/image-chal ...

まとめたつもりがまだだったので書いておきます。Frey's症候群とは「食事をすると頬が発赤、汗をかく疾患」です。味覚性発汗(Gustatory sweating)ともいいます。下の写真は左の耳下腺腫瘍を摘出した6ヶ月後に食事時に左頬に汗をかくことを主訴に受診した42歳女性の発汗試験 ...

CLIPPERSという疾患をご存知でしょうか?CLIPPERSはChronic Lymphocytic Inflammation with Pontine Perivascular Enhancement Responsive to Steroidsの略語で、脳幹や小脳、脊髄に関する炎症性中枢疾患で2010年以降に認識されるようになってきました。ステロイドが有効なこ ...

BPPVの診断には問診が大事というお話。もちろん診察も大事ですよ!韓国の大学病院のめまい外来に紹介された578名(女性が362, mean ± SD age 60.0 ± 14.7歳)を対象に行われた研究. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31888973質問表は以下の6つの質問で構成されている ...

Flail arm syndromeという概念を初めて知りました。Flail arm syndromeはALSの亜型で下位ニューロン障害が上肢に少なくとも12ヶ月限局しているTypeです。上肢は筋力低下が目立ちますが、下肢にはなく見られるとしても反射亢進や緊張亢進といった上位ニューロン障害のみのこと ...

48歳女性が全身性強直間代性痙攣の後の意識障害で救急外来に搬送された。頭部CTでは占拠性病変や出血はなかった。内服薬はなく、既往はGERDのみであった。40 pack-yearの喫煙歴があり、飲酒は少量であった。前年より彼女は進行する錯乱、不安定性などで神経内科を受診してい ...

47歳男性が右上下肢麻痺と構音障害で受診した。症状は2週間前に突然発症し、診察では運動性失語と両上下肢に痙性と右上下肢の筋力低下を認めた。小脳症状や脳神経症状は認めなかった。彼は4年前にも左上下肢麻痺を起こし、脱髄疾患としてステロイド治療され1ヶ月で改善したと ...

抗NMDA受容体抗体脳炎は若年女性に多く、統合失調症様の症状を取ることが有名ですが自殺企図に気をつけましょうというお話。2012-2017年にWest China Hospitalに入院した抗NMDA抗体脳炎133名のうち17名(13%)に自殺関連症状を認めた。7名が自殺念慮、8名が自殺を試み、2名が ...

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