今日なに読もう〜病院総合診療医の論文ブログ〜

京都の上さまの元で病院総合診療医をやっておりました。2020年度より京都大学の社会健康医学系(SPH)の大学院の博士課程1年目。論文メインに挙げていきます。

カテゴリ: 神経

朝レクで習いました。下の写真は顔面の外傷後1週間で左の顔面神経麻痺を呈した54歳女性です。開口障害もきたしていたようでCephalic tetanus(頭部破傷風)と診断され、抗破傷風人免疫グロブリン・メトロニダゾールなどで治療されました。傷はデブリードマンされ、2つ木の破 ...

片頭痛の既往のある55歳女性が5日前からの頭痛の増強を主訴に来院した。頭痛は左こめかみに最強点を持ち、頭全体がズキズキと痛む性状であった。立ち上がっても横になっても、運動でも増強した。頭痛は前日より程度を増し、伴う嘔気などで夜中に起きてしまうほどだった。いつ ...

眼瞼下垂が両側性になりうる疾患としては中脳病変や重症筋無力症、加齢性/コンタクトレンズ使用の腱膜性眼瞼下垂、筋原性などがありますが、左右差がある場合は片側性のように見える場合があります。下の写真は左の片側性眼瞼下垂のように見えますが(A)、左の眼瞼を上げると ...

自律神経障害は多彩な症状をきたすのでまとめてみました。一番見るのは起立性低血圧ですかねえ。脱水などと比べて脈拍が上がりにくいのが特徴です。無汗症も注意が必要ですよ!https://care.diabetesjournals.org/content/26/5/1553以前の記事でも書いたように自律神経はsmal ...

原稿書いててもだいぶこんがらがりがちな知識です。神経線維は太さによってlarge(A-α、A-β線維)、medium(A-γ線維)、small(A-δ線維とC線維)に分かれます。C線維のみ無髄線維で他は有髄線維です。large fiberは運動機能、振動覚、触覚を司ります。Medium fiberは筋紡錘 ...

今週のNEJM image challengeで知りました。下の写真の患者さんは78歳男性で90分前からの左上下肢麻痺で受診し、t-PAを投与されてから舌が腫れてきたようです。t-PAによる血管性浮腫と診断され、抗ヒスタミン薬とステロイドで治療されました。https://www.nejm.org/image-chal ...

まとめたつもりがまだだったので書いておきます。Frey's症候群とは「食事をすると頬が発赤、汗をかく疾患」です。味覚性発汗(Gustatory sweating)ともいいます。下の写真は左の耳下腺腫瘍を摘出した6ヶ月後に食事時に左頬に汗をかくことを主訴に受診した42歳女性の発汗試験 ...

CLIPPERSという疾患をご存知でしょうか?CLIPPERSはChronic Lymphocytic Inflammation with Pontine Perivascular Enhancement Responsive to Steroidsの略語で、脳幹や小脳、脊髄に関する炎症性中枢疾患で2010年以降に認識されるようになってきました。ステロイドが有効なこ ...

BPPVの診断には問診が大事というお話。もちろん診察も大事ですよ!韓国の大学病院のめまい外来に紹介された578名(女性が362, mean ± SD age 60.0 ± 14.7歳)を対象に行われた研究. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31888973質問表は以下の6つの質問で構成されている ...

Flail arm syndromeという概念を初めて知りました。Flail arm syndromeはALSの亜型で下位ニューロン障害が上肢に少なくとも12ヶ月限局しているTypeです。上肢は筋力低下が目立ちますが、下肢にはなく見られるとしても反射亢進や緊張亢進といった上位ニューロン障害のみのこと ...

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