今日なに読もう〜病院総合医の論文日記〜

京都の上さまの元で病院総合医をやっています。バランスの取れた一流の病院総合医目指して修行中!論文メインに挙げていきます。

アレルギー

口腔アレルギー症候群について

口腔アレルギー症候群(Oral allergy syndrome:OAS)らしい人がいたので復習。

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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26633978

口腔アレルギー症候群とは果物やナッツ、野菜を食べた後に、唇や口の中がイガイガしたり痒くなる疾患です。他のアレルギーと違って主に青年期に発症し、呼吸器アレルギー(主に花粉症)/ラテックスアレルギーを持つ症状が口、唇、喉に限定されるなどの特徴を持ちます。 

IgEが媒介するアレルギーにはClass ⅠとClass Ⅱが存在し、OASはClass Ⅱに分類されます。Class Ⅰは原因となるアレルゲンを食べて消化管から吸収された際に抗体ができる経口感作するもので、幼少期から(3-6歳までに)存在し、アトピーを伴い、牛乳・鶏卵・ピーナッツ・大豆・魚・貝・小麦などが多いです。

対してClass Ⅱは経気道、粘膜感作であり、花粉やその他のアレルゲンを吸入した際に抗体が産生され、その後アレルゲンと交差反応を示す植物性食品中の類似物質がアレルギー反応を引き起こします。

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https://www.semanticscholar.org/paper/Oral-allergy-syndrome.-Kondo-Tsuge/8d168c451af81ae6a992137cb5af51a29289a33d/figure/0

花粉症はシーズンで覚えておくと問診できます。
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https://www.ssp.co.jp/alesion/hayfever/calendar/

春はハンノキ・スギ、夏はひのき・白樺、秋はイネ、よもぎ
花粉と食物の対応は以下の通りです。
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ちなみに天然ゴムであるラテックスと交差反応する食事としてはバナナ、アボガド、キュウイ、栗、じゃがいも、パパイヤなどがあります。ラテックスアレルギーを疑った際は、この辺りの病歴も大事ですね。 

運動誘発性アナフィラキシーのreview

運動誘発性アナフィラキシーって誘因となる食事から運動まで何時間空いてもいいのか?という話になったので色々調べてみました。

運動誘発性アナフィラキシーは、純粋な運動誘発性と食物依存性運動誘発性アナフィラキシーに分かれます。アルコールやNSAIDs、感染、高温/多湿/花粉の季節などはco-factorになりえます。

https://link.springer.com/article/10.1007/s11882-018-0830-6

食物依存性では摂取から1時間以内が多いようですが、上記の論文では4-6時間は運動前は食物摂取を避けるようにと書いてありますね。いやあ実際難しそう。

もう1つ読んでみました。運動誘発性アナフィラキシー279例のアンケート調査。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10400849

誘発となる運動は以下の通り。ジョギング、Walking、庭仕事など軽い運動でもなるんですね。
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37%で食物依存性。誘発となった食物は以下の通り。小麦とばっかり思っていましたが、甲殻類やアルコール、トマト、チーズも多い。
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取った対策としては運動を避けたり、食事を避けたり、薬を避けたり。季節性もあるんですね。
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プロフィール

nagano1123

関西で一流の病院総合医目指して修行中

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