今日なに読もう〜病院総合診療医の論文ブログ〜

奈良、京都で病院総合診療医をやっていました。2020年度より京都大学の社会健康医学系(SPH)の大学院の博士課程。在宅医療始めました。勉強したことをまとめていきます。

カテゴリ:膠原病 > Vasculitis

この2日間、濃厚な膠原病レクチャーを受けておりました。顕微鏡的多発血管炎(MPA)は当院でもたまに診る疾患ですが、そのステロイド減量のペースについて議論になりました。ステロイド減量はCYCLOPS試験に準じておられるようです。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/221280 ...

同じ論文に多発血管炎性肉芽腫症(GPA)の症状についてもまとまっていました。全身症状、耳/鼻/喉、肺がTop3でした。次はが腎臓、粘膜&眼。RPGNはMPAに比べて少ないですね。耳鼻咽頭部の症状には・血性鼻排出物/痂皮/潰瘍/肉芽・副鼻腔病変・声門下狭窄・伝音性/感音性難聴 ...

血管炎についての原稿を少しずつ執筆中。顕微鏡的多発血管炎(MPA)の症状の頻度をまとめました。全身症状、腎臓、肺がTop3ですね。皮膚と神経症状も探しに行きましょう。本研究は厚生労働省の特定疾患患者の調査ですが、MPO-ANCA陽性が97.1%、PR3-ANCA陽性が7%でした。日本はM ...

科内で回したメーリスをそのまま転用します。MMF使い慣れていないですねえ、Lupus nephritisくらい?ANCA関連血管炎(AAV)に対する寛解導入療法にMMF(セルセプト®)のシクロフォスファミドに対する非劣勢試験が最近出ました。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Ann ...

日本の血管炎患者数を指定難病受給者数よりグラフにしてみました。顕微鏡的多発血管炎が最も多いですね。しかし、これらは重症度により難病指定の対象になるか決まるため、全体の人数を反映していない可能性があります。例えば巨細胞性動脈炎が指定難病の対象となるには視力 ...

血管炎は各々の疾患が全く違うプレゼンテーションを取ります。そのため血管炎という疾患群単一で捉えるとプレゼンテーションが多様すぎて、ゲシュタルトが見えてきません。血管炎は各々が全く違う疾患として捉えた方がわかりやすいです。色んな切り口がありますが、発症年齢 ...

よく外来振り返りでPSLの減量について議論するときに引用する論文。ゆっくり下げてもいいんじゃない?ってニュアンスで引用します。速く下げると再発は多く、副作用は少ないということなんですが下げるプロトコールの提案として使用します。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pub ...

GCAのエコー。Compression signは初学者にもHalo signよりわかりやすいのでオススメ。GCA疑いの80名について側頭動脈エコーを行い、Halo signとCompression signを評価した。80名中43名がACR criteriaに沿ってGCAと診断され、Halo sign/Compression sign両者陽性は感度73%、 ...

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