喘息のような喘鳴をきたすMimicker疾患には心不全、COPD、アナフィラキシー、細気管支炎、EDACなどがありますが声帯機能不全も覚えておきましょう。声帯機能不全とは「本来吸気時に開⼤するはずの声帯発作性に内転し声⾨が閉じることで咳嗽、呼吸困難などを来す20-40代の女性 ...
カテゴリ:呼吸器 > 喘息
心臓喘息と気管支喘息の違い
気管支喘息Mimickerの1つに心臓喘息があります。左心不全から生じるうっ血性心不全ではwheezeを伴う咳、痰を生じて喘息の発作のような症状をきたすことがあり心臓喘息(Cardiac asthma)と呼ばれます。肺うっ血と肺血管うっ滞などがwheezeの原因と考えられていましたが、気管 ...
アルコールが喘息を悪化させる機序とは?
喘息の増悪因子にはアレルゲンや刺激物(タバコ、大気汚染物質)への暴露、気道感染、運動、冷気、薬剤(NSAIDs、β-blocker)などがありますが、アルコールもその1つです。アルコールが喘息の増悪因子になるのはアジア人種に多く、白人には少ないようです。日本人の喘息患者 ...
成人発症喘息では職業性を忘れずに!
喘息はいかなる年齢でも発症しますが、小児期に発症することが多いです。小児期の喘息ではアトピー性皮膚炎や鼻炎、食物アレルギーが併存することが多く、家族歴も認めることがあります。一方、成人発症の喘息はアレルギー疾患の併存や家族歴がないことが多いという違いがあ ...
アスピリン喘息を疑う病歴や画像は?
Aspirin-Exacerbated Respiratory Disease(AERD)は「アスピリンやNSAIDs内服後(30-90分後)の副鼻腔/鼻腔の粘膜腫脹、鼻茸形成、喘息」を指します。発症年齢の中央値は30歳で喘息患者の7.2%に認められます。COX-1阻害によるPGE2減少が問題であり、COX-2阻害選択性が高い場 ...
雷雨が喘息を引き起こす〜thuderstorm asthmaとは?
Thuderstorm asthmaは雷雨と花粉のようなアレルゲンが重なるとその地域で喘息を引き起こす現象のことです。機序としては上昇気流が花粉粒を湿度の高い雷雨の下部に送り込み、ここで花粉粒が破裂し細かくなり降り注ぐことで症状を引き起こすとされています。また雷雨の正イオ ...