Ramsay Hunt症候群の理解には解剖が重要です。外耳道は顔面神経、迷走神経、三叉神経が支配しています。
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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25313382/

Occipital nerve
:後頭神経。C2, 3より。
Great auricular nerve:大耳介神経。C2, 3より。
Nervus intermedius:中間神経。顔面神経の枝。赤い部分。
Branch of vagus nerve;迷走神経の枝。黄色の部分。
Branch of glossopharyngeal nerve:舌咽神経の枝。緑の部分。
Auriculotemporal nerve:耳介側頭神経。三叉神経第3枝

つまりRamsay Hunt症候群で皮疹が出ているのは顔面神経支配の部分ですね。他には以下のような場所にも皮疹は出えます。
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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11459884/

舌は前2/3ですね。下の記事に写真が載っています。


Ramsay Hunt症候群は耳道、耳介の水疱顔面神経麻痺、難聴、めまい、耳鳴、眼振など多彩な症状を来します。顔面神経だけでなく内耳神経(前庭神経、蝸牛神経)にも影響を及ぼすということですね。他の脳神経症状を合併することもあるそうですよ。
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https://www.cmaj.ca/content/189/8/E320

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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3523936/

顔面神経を起こした後に外耳道に皮疹を認める例も16歳以下で50%、大人で31.9%でみられるため、Bell麻痺と考えた際にはRamsay Hunt症候群も想起して、診察と患者さんに皮疹が出るかもと伝えておきましょう。前庭神経炎のようなめまい患者さんでも皮疹のcheckですね